個人型確定拠出年金制度には、様々な特典があります。その最たるものは「掛金全額が所得控除!!」でしょう。
所得控除というと、社会保険料控除や扶養控除があります。サラリーマンの方が年末調整時に提出する生命保険料控除もその仲間です。その控除の中に「小規模企業共済等掛金控除」というものがあります。
これは主に自営業者の方を対象とした「小規模企業共済」という確定給付型年金に加入している時に支払う掛金について、その全額がまるまる控除できるというもの。掛け金は最大で年間81万6千円まで掛けられますから、もし限界までで掛けたら大きな節税(所得税・住民税)になりますね。
仮に税率が10%だったとすると、10%分が還付されることになり、この時点で利回り10%の運用がいともたやすく達成できます。アパートの大家さんの節税対策でよく利用されているのも納得です。
これと同じことがiDeCoでも出来ます。つまり運用益ゼロでも節税分だけで利回り10%!と同じ効果が得られます。長期低金利が続く金融市場で、この利回りは本当に嬉しいですね。
iDeCo は、ある意味で日本人のお金に対する価値観を変える制度です。コツコツ預金を積み立てる、まずは元本保証ありきの金融商品選び、そんな考えが過去のものになるかもしれませんね。